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【疲れない】【滑らない】安全なコックシューズ・厨房靴の選び方

飲食店で働く人たちに欠かせない、コックシューズや厨房靴。一見スニーカーのように見えますが、床に水や油がついていても滑りにくく、長時間立ちっぱなしでも疲れにくい、まさに飲食店のために作られた靴です。

ただ、コックシューズにもいろんな種類があり、滑りにくさにも差があります。中にはあまり機能性が高くないコックシューズがあることも事実。いざ履いてみると滑って転倒、という事故にもつながりかねません。

では、どのような商品を選べば良いのでしょうか。ここでは、コックシューズや厨房靴を選ぶ際にチェックすべきポイントをご紹介します。ぜひ、参考にしてください。

滑りにくいポイントは、靴底の素材にあった

コックシューズの構造

靴は、足を覆う「アッパー」と、地面に接する底部の「アウトソール」、アッパーとアウトソールの間でクッションの役割を果たす「ミッドソール」の3層構造になっているものと、ミッドソールとアウトソールが一体になった2層構造のものがあります。

滑りにくさを左右するのは、アウトソールの素材。これは靴の製法によって異なります。

・2層構造の靴の製法「インジェクション式」

「射出成型式」とも言われる製法で、アッパーの底部にウレタン樹脂を流し込んで成形します。ミッドソールもアウトソールも一体になっている靴で、靴底の素材はウレタンです。

→ウレタン靴底は滑りにくいの?

残念ながらウレタンには【滑りにくい】という特徴がありません。

ただ、軽くて生産コストが安いというメリットがあります。ネット通販で流通している1,000円台の安いコックシューズは、たいてい靴底が一体型のウレタン製です。

・3層構造の靴の製法「セメント式」

アッパーとミッドソールを接着剤でくっつけ、さらにそこにアウトソールをくっつけて三層構造にしたもの。この場合、多くはミッドソールがウレタンで、アウトソールは合成ゴムになっています。

→合成ゴムは滑りにくいの?

身近にあるゴム製の製品を見ても分かるように、ゴムは非常に滑りにくい素材です。水や油が飛び散っている厨房の床の上でも滑りにくさを発揮します。

・商品情報にある「靴底」の素材をチェック!

通販サイトの商品情報には、靴底の素材についての表記があります。ここに「ウレタン」ではなく「合成ゴム」と書かれているものがより滑りにくい商品です。選ぶ際はぜひチェックを。

JIS規格のランクを見れば滑りにくさがよく分かる。

防滑性能規格

滑りにくさはJIS規格(日本産業規格)の「JIS T8101」で定められており、第三者機関による「靴底の耐滑性試験」を行ってランク付けされています。

この耐滑性試験では、潤滑油などを塗ったステンレスの板に靴を押し当て、スライドさせることで滑りにくさを表す「動摩擦係数」を計測するもの。その結果から「F1」と「F2」というランクで滑りにくさを表します。

F1・・・動摩擦係数0.20以上0.30未満

F2・・・動摩擦係数0.30以上

数値が高いほど滑りにくいので、F1よりF2の方が上、ということになります。動摩擦係数0.2のF1ランクでも、一般的な靴と比較すれば多少滑りにくくなりますが、厨房などでの運用を考えると少し心もとない数字です。水や油で滑りやすくなっている床の上では、F2ランクの商品を選ぶことをおすすめします。

・動摩擦係数を知るには?

滑りにくさを客観的に評価できる動摩擦係数ですが、実は、この数字を明確に記しているコックシューズや厨房靴はそれほど多くありません。ただ、数少ないながらも表記している商品は、やはり素材や加工の工夫によって一定以上の防滑性能を実現しています。表記していないものよりずっと安心感がありますね。

・動摩擦係数は高いほど良い?

中には動摩擦係数0.6近くの数値を出す防滑シューズも販売されています。ただ、防滑性が高すぎるとピタッ!と止まる為、逆につまづきやすくなり、危険なことも…また、お値段も跳ね上がってしまいます。。。

よほど滑りやすい環境でない限りは、最高レベルの防滑性能は必要なくF2ランクもしくは動摩擦係数0.4以上で充分な効果を発揮します。

履き心地の良さは、中敷きのクッション性で決まる。

疲れないインナーソール

コックシューズや厨房靴は、滑りにくさに加え【疲れにくい】ことも大切な要素の一つです。そして、疲れにくさを実現するのが、スポーツ用品店などにも多種多様な商品が販売されている【中敷き】厚みと弾力のあるものの方が履き心地が良く、足裏への負担をやわらげ、長時間の立ち仕事にも疲れにくくなります。中敷のクッション性にこだわった商品を選ぶといいでしょう。

飲食店におすすめのコックシューズ・厨房靴3選

1、コックシューズ[防滑][履き心地]

靴底は合成ゴムを使用、 JIS T8101でF2ランクをパスしたコックシューズで、動摩擦係数0.40以上のスコアをマークしています。中敷きにもこだわっており、従来品と比較すると二倍以上の厚みがあり、履き心地がやさしいことも特徴。

通常価格は2,530円(税込)ですが、最安値価格を目指し、現在は期間限定で1,850円になっています。この性能で1,000円台の価格は珍しく、大変お買い得です。また送料が550円からですので、1足購入で2,400円となっています。

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2、コックシューズ

アウトソールに合成ゴムを採用した一般的なコックシューズです。コストを抑えたい方におすすめです。

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3、長靴

コックシューズや厨房靴には、アッパー部分にもある程度の耐水性がありますが、洗い場などの水が大量にかかる場所には不向きです。そんな時は長靴がおすすめ。膝下まで水がかかっても平気です。アウトソールも滑りにくい合成ゴムを使用しています。

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労災防止のためにも、安全なコックシューズを選びましょう

厨房では、重いものや熱いものを持って動くことも少なくありません。その状態で滑って転ぶと怪我のリスクも大きく、労働災害につながる恐れもあります。労災は飲食店経営者の方々にとっては大きなダメージ。安いと思って購入した靴のために、高い代償を支払うことになりかねません。

まずは従業員の方の安全を確保することが、健全経営の第一歩。コックシューズ・厨房靴を購入する際は、多少コストがかかっても滑りにくいものを選ぶことをおすすめします。

個人で購入するなら自分の安全は自分で確保しなければなりません。

ぜひ、靴底の素材やJIS規格などにも注目してみてくださいね。